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  • MRIが不安な時のCT検査という選択肢

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    歯科インプラントが入っていることで、MRI検査にどうしても不安を感じてしまう、あるいはインプラントの位置が診断したい部位に近く、画像の乱れが懸念される場合、検査の目的によってはCT検査が代替案となることがあります。MRIとCTは、どちらも体内の断面を撮影する精密検査ですが、その原理は全く異なります。MRIが強力な磁石と電波を使用するのに対し、CTはX線を使用します。X線は磁力とは無関係なため、CT検査ではインプラントが動いたり発熱したりするリスクは一切ありません。そのため、安全性という観点では、インプラントが入っている方でも全く心配なく受けることができます。ただし、CT検査にもインプラントによるデメリットは存在します。それは、MRIと同様に画像の乱れ、すなわち「メタルアーチファクト」が発生することです。インプラントのような非常に硬い金属があると、その周囲のX線が正しく透過せず、画像に黒い影や白い筋のようなノイズが生じてしまいます。このアーチファクトの出方はMRIとは異なりますが、やはり診断の妨げになる可能性があります。どちらの検査がより適しているかは、何を診断したいのかという目的によって決まります。例えば、脳や脊髄、靭帯といった柔らかい組織の異常を詳しく見るにはMRIが優れており、骨の骨折や内臓の形状などを大まかに把握するにはCTが適しています。最終的にどちらの検査を行うべきかを判断するのは担当の医師です。インプラントへの不安がある場合は、その旨を医師に相談し、CT検査で代替できないか尋ねてみるのは一つの方法と言えるでしょう。