歯茎にできたアフタ性口内炎は、通常であれば一週間から二週間程度で自然に治ることがほとんどです。そのため、多くの人は市販薬で対処したり、自然治癒を待ったりすることが多いでしょう。しかし、中には歯科医院を受診した方が良いケースも存在します。そのタイミングを見極めることは、症状の早期改善や、背後に隠れた別の病気を見逃さないために非常に重要です。まず、痛みが非常に強く、日常生活に大きな支障が出ている場合は、我慢せずに受診をお勧めします。食事や水分補給が困難になったり、痛くて夜も眠れなかったりするようでは、体力の消耗にも繋がり、かえって治りを遅らせてしまいます。歯科医院では、痛みを和らげるための強力な塗り薬を処方してもらえたり、レーザー治療で患部の表面を焼き、痛みを瞬時に軽減させたりすることも可能です。また、口内炎の数が非常に多い、あるいは次から次へと新しいものができてくる場合も受診のサインです。これは単なる疲れだけでなく、ウイルス感染や全身性の疾患が影響している可能性も考えられます。そして最も重要なのが、二週間以上たっても全く治る気配がない場合です。一般的なアフタ性口内炎であれば、通常は二週間以内に治癒の方向に向かいます。それが長引く場合は、口内炎ではない別の病気、例えば口腔がんなどの可能性もゼロではありません。専門家による診察が必要です。たかが口内炎と軽視せず、これらのサインに気づいたら、迷わず歯科医院や口腔外科の扉を叩いてください。専門家の診断を受けることが、何よりの安心に繋がります。