医療
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歯科インプラントとMRI検査の基本知識
歯科インプラント治療を受けた方、あるいはこれから治療を検討している方にとって、将来的にMRI検査を受ける際の安全性は大きな関心事の一つでしょう。歯科インプラントとMRI検査の基本知識について詳しく解説します。MRI検査は、強力な磁石と電波を使って体内の詳細な断面像を撮影する非常に優れた画像診断法です。しかし、その強力な磁力ゆえに、体内に金属があると問題を引き起こす可能性があります。具体的には、金属が磁力に引かれて動いてしまう危険性、電波の影響で金属が熱を持ってしまい周囲の組織をやけどさせるリスク、そして金属の存在によって画像の広範囲が歪んでしまい、正確な診断ができなくなるアーチファクトという現象です。このため、MRI検査の前には、体内に金属があるかどうかを厳しく問診されます。では、歯科インプラントはどうなのでしょうか。結論から言うと、現在日本国内で一般的に使用されている歯科インプラントのほとんどは、MRI検査を安全に受けることが可能です。その理由は、インプラントの主材料にあります。現在主流のインプラントは、チタンまたはチタン合金で作られています。チタンは磁石に反応しない「非磁性体」あるいはごくわずかにしか反応しない「常磁性体」という性質を持っているため、MRIの強力な磁場の中でも移動したり、危険なほど発熱したりする心配がほとんどないのです。この基本的な知識を持っておくことで、過度な不安を抱くことなく、必要な検査に臨むことができるでしょう。