投稿者: 054esr
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歯茎の口内炎が痛くて食事が辛かった話
あれは忘れもしない、大事なプレゼンを控えた一週間のことでした。過度の緊張と連日の睡眠不足がたたったのか、ある朝、歯を磨いていると下の前歯の歯茎に鋭い痛みが走りました。鏡で恐る恐る確認すると、そこには直径三ミリほどの、憎らしいほどくっきりと白いアフタ性口内炎ができていたのです。頬の内側にできるのとは訳が違いました。歯茎の口内炎は、歯ブラシの毛先が触れるだけで激痛が走り、満足に歯を磨くことすらできません。一番つらかったのは食事の時間です。温かいスープがしみて飛び上がりそうになり、楽しみにしていた唐揚げは衣が患部に当たって痛むため、泣く泣く諦めました。結局その数日間は、うどんやおかゆ、ゼリーといった、ほとんど噛まずに済む流動食のようなものばかりを口にしていました。栄養が偏っている自覚はありましたが、食べるという行為そのものが苦痛で仕方がなかったのです。同僚に相談すると、市販の塗り薬を勧められました。早速薬局で購入し、綿棒で慎重に塗ってみましたが、歯茎は唾液で濡れているため薬がすぐに流れてしまい、なかなか効果を実感できませんでした。痛みと空腹、そしてプレゼンへのプレッシャーで、心身ともに疲弊しきっていました。結局、口内炎は一週間以上も居座り続け、プレゼンが終わってようやく気持ちが落ち着いた頃、いつの間にかすっと消えていました。この経験を通じて、たかが口内炎と侮ってはいけないと心から思いました。特に歯茎にできる口内炎は、日常生活の質を著しく低下させる、恐ろしい敵だと身をもって知ったのです。