投稿者: 054esr
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顎の痛みで大学病院に行くメリットとは
顎の痛みが長引いたり、近所の歯科医院では原因がはっきりしなかったりする場合、大学病院の口腔外科を受診するという選択肢があります。町のクリニックと比べて敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、大学病院にはそれならではの大きなメリットが存在します。最大の利点は、その専門性と設備です。大学病院の口腔外科には、顎関節症を専門に研究、治療している医師が多数在籍していることが多く、最新の知見に基づいた高度な医療を受けることが期待できます。また、CTやMRIといった精密な画像診断装置が完備されているため、顎の骨や関節、周囲の軟組織の状態を詳細に調べることが可能です。これにより、より正確な診断を下すことができます。さらに、顎の痛みの原因が複雑で、歯科以外の領域が関わっている場合にも強みを発揮します。例えば、リウマチなどの全身疾患が原因であればリウマチ科、精神的ストレスが強い場合は精神科など、院内の他の診療科とスムーズに連携して、多角的な視点から治療方針を立てることができます。これを集学的治療と呼び、大学病院の得意とするところです。もちろん、受診するにはかかりつけ医からの紹介状が必要になることがほとんどで、待ち時間が長くなる傾向はあります。しかし、原因不明の痛みで悩み続けている場合や、複数の病院を渡り歩いても改善しない場合には、一度総合的な検査と診断を受けるために大学病院の門を叩いてみる価値は十分にあると言えるでしょう。